Ｂｕｅｌｌ　Ｘ１ オイル漏れ修理、リヤサス交換
当店の古くからのお客さんに、知り合いの Ｂｕｅｌｌ Ｘ１ でオイル漏れで困ってる人が居るんですが、見てもらえますか？と問い合わせがありました。 　もちろん大丈夫ですよ！という事でお預かりした車両。ホントに凄いオイル漏れです。
様子を見ながら色々と外すとレギュレーターが墜落！　私のＸ１と同じです（笑）
まずは、油汚れをきれいに落とします。　洗うと以外に？きれいなエンジンです。
ハーネス類を外して更にきれいにしていきます。 　昔と違って今はパーツクリーナーが安いので、きれいにするのが簡単になりました。 　昔だったら師匠に頭をひっぱたかれる使い方です（笑）
こういう時にハーネス類もきれいにしておきます。 　こちらも、以外にきれいです。油コーティングで守られていたんでしょうか？ 　スロットルボディも洗います。ある程度の距離も走っているので、ちょうどいいタイミングだと思います。
ロッカーケースのガスケットが吹き抜けています。　これでは、オイルがジャジャ漏れもしょうがないですね。
シリンダーを外して洗浄。　ベースガスケットは剥がすのが大変なんです。 　ピストンはきれいです。
シリンダーヘッドを外したついでにバルブステムシールも交換しておきます。
全てのガスケット、オイルシールを交換しました。 　でも、こんなにガスケットが吹き抜けるには何か問題があるはずです。　それを直さないとまた同じことが起きますから、原因を探します。
きれいにしたスロットルボディを取り付け、エアフィルターを取り付けます。　ん！
このブリーザー小さいな、、、、　外してみると、小さなフィルターの中にアルミのスリーブが入れて有り内径が細く、外側にガムテープを巻いて外径を大きくしてあります。　有りました！原因はコレです！！ 　小さなフィルターで済ませようと変な事をした為に内圧が抜けなかったので、ガスケットに無理がかかって外に向けて吹き抜けた。　というのが原因です。
で、交換したのがコレ。　穴の大きさの違い解りますでしょうか？
ついでなので、クラッチ周りも点検します。 　クラッチプレートとスプリングプレート、入っていた物と、新品の色の違い解りますでしょうか？　かなり焦げていますので全て交換します。
割れていたレギュレーターのステーはステンレスの板で作り直しました。 　板厚もアップ。 　微妙に狭い幅もぴったりに作ります。 　後でレギュレーターも壊れていることが解り、交換となりました。
次はマフラーです。 　鉄製のメガホンマフラーが付いていたのですが”合い”が悪く、どの穴とも合いません。 　ゴムブッシュは付いているのにカラーは入ってない状態で付けられていました。
旋盤でカラーを作って組み込み。 　ステーも製作して引っ張らないで付けられるような寸法にします。 　絶対に引っ張ったり押したりして付けたらダメです。確実に割れます。
それと、今回の目玉がコレ！　オランダのツインモーターサイクル オリジナルサスです。 　リザーバータンクは付いていませんが、減衰調整と車高調整が付いているシンプルな物です。 　これで、抜け抜けボヨンボヨンサスから脱却です！ 　これで、完成！　納車です。
納車したのですが、後日盛大なフォークオイル漏れで再入庫です。 　不思議な事に、こういう時は直していない所が突然壊れるんですよね〜 　油まみれのディスクローターをきれいに洗って、フォークシールを交換。ついでにフォークスプリングも当店オリジナルのシングルレートに交換しました。 　オーナーがガタイのいい方なのでスプリングレートもアップしました。　とても、乗りやすくなりました。（軽い方、重い方、普通の体重の方ご相談下さい） 　これで、ホントに完成です。　問題部分は全て直したので、これで改めて楽しく乗れると思います。　　 　Ｂｕｅｌｌ，スポーツスター、Ｚ系、ゼファー系他　メンテナンス、修理承ります。ぜひご相談下さい。